同じレンズでもカメラによって画角が変わる? イメージサークルとクロップファクター
カメラが撮影する画は、最初から四角形ではありません。
このようにイメージセンサーに切り取られる前は、円形なんですね。
円形に結像されるこの領域を、イメージサークルと呼びます。
イメージサークルの大きさはレンズによって違い、
基本的にマウントが共通であれば、ほぼ心配はありません。
しかし、ソニーマウントのカメラにライカマウントのレンズを装着など、
アダプターを用いて別々の規格を使用する場合
イメージサークルの範囲が足りなくなってしまう場合があります。
そうなると、四隅から暗くなってゆくヴィネッティングが起きてしまいます。
↓こんな感じ。
カメラとレンズを新たな組み合わせで撮影に臨む前は
センサーサイズとイメージサークル範囲を確認!
出来る限り実際に組んでみて確認するようにしましょう。
そしてもう一つ、カメラとレンズの組み合わせにおいて
気をつける事があります。
その名もクロップファクター。
↑様々なカメラのセンサーサイズ一覧(出典:biogon pictures)
レンズのスペックに示される画角は、35mmフルサイズ を基準にしています。
(上の図だと”35mm Still Film”と”35mm Still Digital”)
35mmフルサイズのセンサーで焦点距離が50mmの時、画角が47°となります。
このレンズを 35mmフルサイズ より小さいセンサーのカメラで使うとどうなるのか?
なんと映る範囲、つまり画角が狭まってしまうのです。
今現在シネマカメラにて多く採用されている スーパー35mm。
こちらは 35mmフルサイズ に換算すると焦点距離が約1.45倍ほどになります。
焦点距離50mmのレンズは、スーパー35mm のカメラだと
実質75mm程の画角になるのです。
このセンサーサイズの違いによる画角変化の倍率をクロップファクターと呼びます。
スーパー35mm のクロップファクター = ×1.45
センサーの小さいカメラは、その分画角が狭まってしまう事と
被写界深度も深くなってしまう事。
これらの点を意識して、レンズ選びには細心の注意を払いましょう。