同じレンズでもカメラによって画角が変わる?  イメージサークルとクロップファクター

同じレンズでもカメラによって画角が変わる? イメージサークルとクロップファクター

カメラが撮影する画は、最初から四角形ではありません。
red_sensor01このようにイメージセンサーに切り取られる前は、円形なんですね。
円形に結像されるこの領域を、イメージサークルと呼びます。
mount_adapterイメージサークルの大きさはレンズによって違い、
基本的にマウントが共通であれば、ほぼ心配はありません。

しかし、ソニーマウントのカメラにライカマウントのレンズを装着など、
アダプターを用いて別々の規格を使用する場合
イメージサークルの範囲が足りなくなってしまう場合があります。

そうなると、四隅から暗くなってゆくヴィネッティングが起きてしまいます。
↓こんな感じ。
vignettingカメラとレンズを新たな組み合わせで撮影に臨む前は
センサーサイズとイメージサークル範囲を確認!
出来る限り実際に組んでみて確認するようにしましょう。

 

そしてもう一つ、カメラとレンズの組み合わせにおいて
気をつける事があります。
その名もクロップファクター

131114_tsuka01↑様々なカメラのセンサーサイズ一覧(出典:biogon pictures)

レンズのスペックに示される画角は、35mmフルサイズ を基準にしています。
(上の図だと”35mm Still Film”と”35mm Still Digital”)

35mmフルサイズのセンサー焦点距離が50mmの時、画角が47°となります。
このレンズを 35mmフルサイズ より小さいセンサーのカメラで使うとどうなるのか?
red_sensor02なんと映る範囲、つまり画角が狭まってしまうのです。

今現在シネマカメラにて多く採用されている スーパー35mm。
こちらは 35mmフルサイズ に換算すると焦点距離が約1.45倍ほどになります。

焦点距離50mmのレンズは、スーパー35mm のカメラだと
実質75mm程の画角になるのです。

このセンサーサイズの違いによる画角変化の倍率クロップファクターと呼びます。

スーパー35mm のクロップファクター = ×1.45

センサーの小さいカメラは、その分画角が狭まってしまう事と
被写界深度も深くなってしまう事。
これらの点を意識して、レンズ選びには細心の注意を払いましょう。