いつかは知らないといけない、グラフィックボード関連の用語
DirectX、OpenGL、CUDA、Geforce、Quadro、GPUコンピューティング・・・
なんて言葉を耳にする度に、知らんぷりしてはいませんか?
そんな人のために、押さえておきたいポイントを勉強しましょう。
NVIDIAの、「GeForce」と「Quadro」
○要点
・GeForceはゲームプレイ向け
・QuadroはCG制作向け
この2つは「NVIDIA」という企業が作るグラフィックボードのブランド名です。
ざっくり説明すると、
GeForceはDirectXの処理が得意
QuadroはOpenGLの処理が得意
という違いがあります。
・・・さて、不穏な2つのワードが現れました。
「DirectX」と「OpenGL」
○要点
・DirectXはゲームソフト・マルチメディアに多く使われる
・OpenGLはCG制作・CAD系ソフトに多く使われる
DirectXとOpenGLは「グラフィック処理向けの”API”」です。
※API(Application Programing Interface)
ソフト側がOS側に動作をさせる窓口となるモノです。
例えば「人の画像を表示させたい」場合、APIが無いと
「人の画像を読み込ませて表示領域のドットごとに色を割り振ってGPUに指示を出して〜」
と膨大なプログラムが必要なのですが、APIがあれば
「”APIの画像表示機能” に ”人の画像を送る”」
だけで完了します。
(あくまで例え話なので、実際の作業内容は違いますが)
これらを踏まえると、
映像制作や3DCGのソフトはOpenGLを利用している場合が多いので、
それに特化したQuadroを選んだほうが良い
ということになります。
・・・が、最近のグラボにはもう一つの要素が。
最近AEやらDaVinciやらで見る、「CUDA」って何?
CUDA(Compute Unified Device Archtecture)とは、平た〜く言うと
GPU(グラボに載ってる演算装置)で色んな演算をするための環境です(これがGPUコンピューティング)。
グラフィック関係に限らず、医療や学術研究にも用いられています。
なんでGPUを使うの?CPUで良くね?
最近のCPUは2〜4コアが主流ですね
計算する脳みそが2〜4個ある、ということです。
これに対して、GPUはコアの数が200〜3000も!
コア1つあたりの性能は高くありませんが、同時に膨大な数の演算が行え、
これを活かせる環境でCUDAが利用されています。
大味な説明でしたが、各用語をなんとなく分かって頂けたでしょうか。
・DirectXとOpenGLは具体的にどう違うんだ?
・GeForceとQuadroでCUDAの能力は違うのか?
・Quadroの方が良いのは分かったけど、その中でどれにしたらいいか分からない
といった疑問が新たに生まれるかもしれませんが、
そちらも次回以降取り上げて行きたいと思います。