レンズの仕様、どんな意味があるの?
レンズのカタログ・仕様書を、何も知らない人が見れば
やれ「50mm」だの「F1.8」だの「絞り羽根」がどうたらこうたらと、
「?」しか出てきませんね。
そこで、最低限見ておくべき所をサクッと解説します!
焦点距離(単位:mm)
レンズとカメラのセンサー(画を記録する部分)との距離
ここを変えると、画角が変わります
「ズーム倍率」と言えば分かりやすいかもしれません
「24-70mm」といった表示で、
自在に焦点距離を変えられるレンズは「ズームレンズ」
「50mm」のように1つの値のみが書かれ、
ズーム出来ないレンズを「単焦点レンズ」
と呼びます。
絞り(アイリス)
センサーに当たる光の量を調節する機構です
何枚かの「絞り羽根」を動かし、
「大きさの変えられる穴」を作っています。
この絞り羽根の枚数や、穴の形・丸さによって
ボケた時の質感やフレアの形が変わってきます。
F値・T値
「F値」は、
「”焦点距離”を”レンズの口径(正確には有効口径)”で割った値」です
仕様書に表記されるF値は「開放F値」と呼び、
「絞りを全開にした時のF値」が記されています。
左:開放絞り値の大きいレンズ / 右:開放絞り値の小さいレンズ
F値が小さい程、多くの光を取り入れられるので
「明るいレンズ」と評されます。
「T値」はシネマレンズによく用いられ、
「レンズ自体の透過率なども加味した、実質的な明るさ」を示しています
「同じF値で別メーカーの2機種」の場合、光学的な減衰の影響で
撮った画が違う明るさになる場合があり、
T値ならば、より正確にレンズの明るさを把握する事ができます。
これら3つの要素によって、
レンズの大まかな性格を把握することが出来ます。