大作映画「ベン・ハー」リメイク版のオープニングアクションシーンに、Blackmagic Micro Cinema Cameraを使用
「ベン・ハー」は1907年に初めて映画化され、3度目の1959年版が特に有名です。
現在、5度目の映画化が行われ、日本では来年の1月13日に公開予定。
↑Blackmagic Micro Cinema Camera
コンパクトながらも、13Stopのダイナミックレンジ、
Full HD・RAW・60fpsでの撮影が可能。
今作のオープニングシーンでは、Blackmagic Micro Cinema Cameraを
複数台使用して撮影が行われたとのこと。
ベン・ハーのオープニングアクションシーンは、サーカス・ティベリウス と呼ばれる戦車競走が行われる競技場のCGワイドショットで始まる。その後、シーンはサーカス・ティベリウスの骨組みに移り変わる。建設が始まる8年前、2人の人物が馬に乗っている。その2人はベン・ハーとメッサラで、危険なカーブを走り抜け、お互いを木や岩に押し合いながら全速力で馬を競争させている。このシーンでは、互いに引けを取らない2人の青年の間の友情と、彼らを待ち受ける出来事の前兆を映し出す。
ベン・ハーとメッサラを演じる俳優が2人とも乗馬に長けていたので、監督のベクマンベトフ氏は彼らが馬に乗る姿をオープニングのほとんどに使った。コズロフ氏によると、ベクマンベトフ氏はこのシーンで俳優たちが見せる感情と凄まじさを捉えるために、2人の顔に可能な限り近づいて撮影することを希望したという。
「そこで、小さなカメラを使おうというアイデアが出てきたんです」
セルゲイ・コズロフ撮影監督は語る。
「それには、スタントマンが俳優さんたちの横で馬を走らせながら手で持ったり、スタビライズ機能の付いたスティックやMōVIにマウントできるような小さなカメラである必要があったのです。スタントマンは、それらを使って馬を走らせる俳優さんの顔の素晴らしいショットを撮ってくれました。」
これらのショットは、Micro Cinema CameraをマウントしたMōVI をEasyrigでサポートしてスタントマンが持ち、コズロフ氏が少し離れたところからモニター付きのMIMICコントロールシステムを使って、手持ちスタイルを保ちながらカメラを操作することで撮影された。
「もっとワイルドな方法は、広角Rokinon 7.5mm MFTレンズをMicro Cinema Cameraに取り付けてスタントに渡したことですかね。腕を伸ばして、カメラだけを俳優さんたちの顔に向けて撮影したのですが、いくつか良いフッテージが撮れました。Micro Cinema Cameraは非常に軽くてコンパクトなので、予測もできないような場所にリグ付けしたり、マウントしたりするのにうってつけのカメラだと思います」と同氏。
様々なアングルを捉えるため、コズロフ氏たちはMicro Cinema Cameraを馬の上や腹部にもリグ付けしたという。カメラをストラップに付け馬の腹部にぶら下げたり、鞍の横に付けたとのこと。
「面白みがあって、新しいアングルに加え、監督は劇場映画品質のアクションショットを欲しがっていたので『ビデオっぽい』ワイドアングルを避けていました。オープニングシーンは、日中のシーンだったので明るい日光の下ですべて撮影しました。最大のレンジを得るのにRAW収録は非常に重要でした。また、空や雲のハイライト部分を保ち、 美しく撮るのにもRAWの 重要性は計り知れませんでした。Blackmagic Micro Cinema Cameraは、広ダイナミックレンジとRAW収録に対応し、優れたMFTレンズを使える点で秀でたカメラです。」コズロフ氏は最後こう締めくくった。
アクションシーンなどでMicro Cinema Cameraの利用が増えましたね。
小さくて高画質というアドバンテージは、まだ他のブランドより頭一つリードしてるようです。