Blackmagic Designが、無料でも使えるカラーグレーディングソフト「DaVinci Resolve」の12.5.3アップデートを発表。
「DaVinci Resolve」はカラーグレーディング・映像編集ソフトで、
機能制限があるとはいえ、無料版もかなり使える強力なツールです。
今回のアップデートでは、最新版Final Cut Pro Xや、
Media Composerのデータ受け渡しをサポート。
ACESカラーベースにも対応し、ACESデータの
グレーディングに適したエンコーディングが可能に。
DaVinci Resolve 12.5.3
DaVinci Resolve 12.5.3の新しい機能
- Final Cut Pro XMLバージョン1.6のサポートを追加
- macOS SierraでのPostgreSQL 9.5.2のサポートを追加
- ACEScctカラーサイエンスのサポートを追加
- ACESサポートをACES 1.0.0からACES 1.0.2にアップデート
- MXF XAVCへのエンコーディング時のパフォーマンスが向上
- Media ComposerのAAFからのフリップ/フロップの読み込みが向上
- Media ComposerのAAFからのディップ・トゥ・カラー ディゾルブの読み込みが向上
- Dolby Vision XML書き出しが向上
DaVinci Resolve 12.5.3は、最新バージョンFinal Cut Pro Xからのプロジェクトの読み込み/書き出しをサポート。さらにMedia Composerとの相互運用性、ACESカラーサイエンスを含め、他にも多くの機能が強化された。DaVinci ResolveおよびDaVinci Resolve Studioのユーザーは、Blackmagic DesignのウェブサイトからDaVinci Resolve 12.5.3アップデートを無償でダウンロードできる。
さらにDaVinci Resolve 12.5.3アップデートでは、最新バージョンのFinal Cut Pro Xで使用される新しいXML 1.6フォーマットとの互換性が追加された。新しいバージョンのFinal Cut Pro Xを使用するユーザーはプロジェクトをDaVinci Resolveにシームレスに移動して、カラーコレクションやフィニッシングに取り組むことができる。また、XMLを作成してプロジェクトを書き出し、Final Cut Pro Xに戻すことも可能だ。DaVinci Resolve 12.5.3はPostgreSQL 9.5.2もサポートしており、macOS Sierraとの互換性も得られる。
DaVinci Resolve 12.5.3では他にもACESバージョン1.0.2のサポートが追加されており、ACESカラースペースにも対応している。ACEScctは、ACESデータをDaVinci Resolve 12.5.3でのカラーグレーディングに適したものにする準Log(Quasi-Logarithmic)エンコーディングだ。
また今回のアップデートでは、Media Composerとの相互運用性も強化されている。ディップ・トゥ・カラーのディゾルブや、フリップ/フロップなどの変形エフェクトが含まれるAAFプロジェクトのサポートが大幅に改善されたため、ユーザーはMedia ComposeraのプロジェクトをDaVinci Resolveに簡単に移動してフィニッシングを行うことができる。さらにDaVinci Resolve 12.5.3は、Dolby Vision XMLの書き出しを強化。ハイダイナミックレンジ・コンテンツのマスタリングやフィニッシングにも対応できる。